先日シックハウス症候群のご相談を少し受けました。
シックハウス症候群というキーワードは耳にされたことがある方も多いと思います。
住宅の気密性が高まったり新しい建材が使われるようになり、20年ほど前に社会問題になり話題になりました。
その後法律で規制されるなどがあり。今の新築住宅では問題になることが少なくなったためあまりメディアには取り上げられなくなりました。
まず知っておいてもらいたいのはシックハウス症候群はアレルギーの一種でもあります。
わかりやすく言えば原理は花粉症と同じです。(その他原因も複合的に関係します)
ただしその原因が花粉ではなく、室内の汚染された空気という事です。
汚染されたと書くと怖いですが、アレルギーの原因となる物質を含んだ空気ですね。
ここでシックハウス症候群が難しいのは、家にはアレルギーの原因物質がものすごい種類存在し、使われているという事です。
科学物質が原因の事が多いと言われていますが、木材がダメということもあります。
また、換気が原因で濃度が高まって症状がでるという事もあります。
最初に書いたように使われる材に規制がかかったため今は問題になる事が少なくなりました。
ただ原因物質が0になったわけではなく、当初よりは抑えられた程度なので症状がひどい方には今の住宅でも出ます。
そして、出る方には原因の切り出し作業(何が原因なのか)をしなければならない為、万全を期すなら対策にはコストと時間がかかります。
ぱっと思いつくだけでも
◆内部の建材におけるボンドなどの有機化合物
◆木材自体
◆建具等の有機化合物
◆壁紙
◆床板 and more
細かい所で言えば水周りで使っているシーリング材(キッチンと壁との隙間を埋めるのに使ってるゴムみたいなやつです)とか、上げればきりがありません。
以上が基礎知識でして、今回ご相談受けたお客様は他社さんで契約した住宅で引っ越し前なのですが、新しいお家に入ると症状が出るようで、実際に弊社で対策含め進めていくかは決まっていないのですが、お話しを少し聞かせていただきました。
そして事務所に戻ってくると、見知らぬ方が事務所玄関前でキョロキョロ、、、、
少しお話しを聞いてみると。
なんと塗り壁業者さんでした!
塗り壁はシックハウス対策とは相性がいいんです。
なんというタイミング。こういうのを縁って言うんでしょうね。
画期的な技術ってわけではないですが、価格も塩ビの壁紙とそこまで変わらずできるとの事で、いいよねーっとパンフレットを見ていると、下地の処理の工法が載っていました。
その工法で下地処理することによって、耐ひび割れ性の向上や、仕上がりの精度があがるって言うものでしたが、
自分がみていいな!っと思ったのはここ
※パンフレットの一部を携帯で撮って勝手に載せてます。ダメだったら言ってください担当者様(社名入れたから許して)
塗り壁の良さってコテで塗ることによってできる、質感が味になるところだと思います。
職人さんの塗り仕事は素晴らしいの一言ですが、ご家族で塗って少し粗があるのも味ではないでしょうか。
全部は大変なので子供部屋だけ親と子で仕上げるなんてのはいかがでしょう?
そうやって自分で塗った壁の家が出来上がったら自慢しちゃうでしょうねー。
一通りプレゼンを聞いて、その後シックハウス対策においての塗り壁や今の塗り壁材業者の事など情報交換をいろいろさせていただきました。
なかなかいいタイミングのご縁でした。お仕事が一緒にできればいいなと思います。